日本のパンクバンド、アナーキーをモチーフにしたバンドの生い立ちと再結成ライブまでの物語。
国鉄職員の制服に腕章というビジュアルが本当にかっこいい。
スターリンとかコブラとか少しずつ聴いたけど、前向きで反抗的な音楽という印象が強いかも。
社会に不満があってそんなものに抗うために詩を書いて人前で歌い始めたはずなのに、いつまの間にか抗うはずの大人たちの食い物にされてしまうというロックやパンクのジレンマ。
例外なくそんな葛藤がこの世代のバンドにもあったのだなぁと、痛々しいハルを観ていてとても切なかった。
安保闘争の東大の頭脳派集団から日本のポップスの礎となった歌い手たち。
そして安息の時代に不平不満と欺瞞の声を上げたジャパニーズハードコア、パンクのオジサマたち。
うっせぇわ?
この時代の音楽の怒りの対象はどうにも身近な気がする。
聞き分けが良くて物分かりの良い品行方正な音楽。
近寄りたくもない勘違いと自信と不安に満ちた若者の音楽がまた世の中に溢れますように。
永瀬くん。
カッコ良すぎた。
北村さんも渋川さんも大好き。