おっさんがパンクバンドを再結成する話。
単純なわかりやすさや面白さをお求めでしたら少年メリケンサックやDMCみたいなのでも見ておいたほうが幸せになれそうです。
こちらは藤沼監督ご自身の経験が下地になっているので、パンク界隈の描き方がよりリアルな反面、馴染みがないとモヤッとするだろうとも思いました。
パンク全盛期をリアタイしてたおっさんとおばはん、あるいはその意志に共感する若い世代が楽しむ映画。
正直な感想を書くと、ノンフィクションにしたいのかフィクションにしたいのか、ちょっと中途半端かな。という印象でした。
フィクションにしてはモデルがはっきりしすぎているし、ノンフィクションだとすれば、ハルの描き方なんかは特にマリさんのファンの一部からはよく思われないのではないかなぁ。
良い点を挙げるとすれば、アナーキーのギタリストとして音楽活動の経験がある監督自らBGMにも関わっているため、音楽はいちいちカッコイイです。あと、キャストが素晴らしいですね。
町田氏は「バックドアマン」という名前でほぼ突っ立ってるだけ、終盤に一言二言セリフがある程度ですが流石の存在感でした。これ町田町蔵役ちゃうん?って思いながら見てました。