東京外国語大学にて鑑賞。
とても優しい映画だった。
優しい映画だけれどもカシミールの情勢を描いていて、ただたんに優しいとは一言では言い切れませんが。。。
「ハーミド〜カシミールの少年」
という副題がついていた。
これはきっとこの問題が、ストーリーがハーミドという少年1人の問題ではなく、カシミールに生きるすべての少年たちの問題である。って事なのかな?と。
少年がアッラーが実はインド兵士だと知って「敵だったの?!」と叫ぶ。
その後、石を投げる。
ああ…また1人の少年が兵士になってしまうのか…
そんなふうに思ったけれど、その後少年は走り走り走り、森の中で「アッラー」を責める。神に父親を返してくれと叫ぶ。
アッラーだと思っていたインド人兵士との会話がきっと楽しかったのだと思う。
悪いのはインド人ではない…
そしてインド人兵士もまた少年との会話で本来の人間の姿を取り戻していく…
カシミール紛争に終わりが来る事を願って。
とてもいい映画でした。