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こどもが映画をつくるときのnatsumiのレビュー・感想・評価

こどもが映画をつくるとき(2021年製作の映画)
1.5
「6人チームで(自分たちで)合意形成しながらひとつの作品をつくる」という設計をなくして、「子ども達が自身の感性を最大限発揮すること」「子ども達が映像制作の楽しさに気づくこと」に目的を絞った設計にしてもよかったのでは?と思ってしまった。

こうたろうくんとか、素敵な感性を持っているけど、チームの中での自分の立ち回り方を意識できるが故に、その感性を活かしきれてない気がした。(彼がこの社会の中で今後もそんな感じで生きていくイメージが浮かんでしまった。)

子ども達にとって合意形成にチャレンジする機会も必要だし、年齢差のあるコミュニケーションも大事な要素だと思うけど、この3日間の映像制作の中にチャレンジポイントとして詰め込む必要があったのか?
ロケハンや交渉の過程を入れるワークショップはもう少し年齢上がってから(小学校高学年以上が参加するもの)でもいいのでは?

このドキュメンタリー映像の中で子ども達の最終アウトプットがみられないし、全部終わったあとの子ども達の様子もみられなかったので、そこをみたら意見は変わるのかもしれないけど(そもそも、その点で、このドキュメンタリー自体に不満大)。
少なくともこの映像みただけでは、色々要素を詰め込みすきて(子ども達にとって)中途半端なワークショップに感じてしまった。

もちろんこういう機会をつくること自体は素晴らしいし、ドキュメンタリーの題材としても面白いし、(いろんな事情の末にこの形になってるのだろうなとも思うものの、)高い評価を入口に観たから、余計に「?」がたくさん浮かんでしまったー。
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