あける

ニモーナのあけるのネタバレレビュー・内容・結末

ニモーナ(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

吹替で。

踊る鮫!良かった!ラブリー♡

あと世界観が思ってたのと違ったのも良かった!中世未来!!なんか良い!!(中世ファンタジーだと思っていたので)

冒頭から泣いてたけど、絶対犯人校長じゃんって分かるのに最終ターンの流れが激重でもうしんどかったがとても良かった。
結局ずっと泣いてた。

騎士カップルなんやかんやあったけどお似合いで好き合っていて良い♡

最後にニモーナがボロボロになって戻ってきた時に人の形で戻ったのはこの世界に対する気遣いだったのかしら?とか考えたり。
どの姿でも良いのに人の姿を選ばせてるの申し訳ないなとかは思う。

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他と違うものを脅威と認識させる行動をする大人の素振りほど最悪なものはない。

自分が子供の時に“自分と違う”と思う人をただ見た時に(遊ぶコミュニティの中に生まれつき指の数が少ない子がいた)親から「そういう人もいるの」と聞いてそうなのかと知ることが出来る機会があった。
過ごしていればそんな「自分と異なる人がいる」ことは沢山あるわけで、違うのは正しくないと規範に沿おうと思い込んで排除しようと動くのはまったくもって邪悪だと思う。
「怖がるのももう少し自然なことだと思って欲しい」って言われても、だからってそれであなたは他者を迫害しうる行動につながることに加担するんですか?と思うわけです。
あなたが迫害しなくても、迫害する行動を取る愚かな方向へと行動力を持つ人間はいるので理由を添えてはならんぞと改めて思う。


本作の中で最後に語られる、
「それが誤解だとしたら?」
はこの世の大多数を占める規範の中に問題なく過ごせる人にはたくさん考えて改めて欲しいと願うセリフであった。


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子供の頃に好んでいた作品には同性愛的な表現やクィアな表現(とはいえは当時の日本なので“普通と違う設定面白いよね”な文脈だったのは間違いなくあるんだけど)それを見ていた当時の友達はあれは変とか気持ち悪いと反応していて(劇場版ウテナと漫画ファミリーコンポ)、この反応の差はどこから来たのか長らく謎。

私の親は自分が子供の時はよく二丁目で飲んだり遊んだりしていたのでゲイの人もいる交友関係の中で可愛がられて育った時期があったけどそういう環境が関係することはあるのかしら?などとたまに思う。

それはそうと、いろんな人いるというのが知れる事は大切だよなと思う。
(これは全てを含む。障害を持つ人のことも全て含む。)
だからこそ、色んな人がいるなと知った上でなら攻撃して脅威と見做していいとか考える人は脅威だなと思います。


などと、色々考えたりしましたがまぁそんなところでまとまってない感想はおしまい。

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最後ニモーナが帰って来たっぽいけど、あれ絶対生きて帰って来れるなんて怖いって思う人間いるよね……
紛れもなく生命の寿命の差(生命力とか耐久値?)に対する嫉妬心だと思うけど。

そんなことまで考えた私、もっとハッピーエンドだけ考えて!!!


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ちなみに5.0で良いんだけど4.5なのは「校長が剣を差し替えた」ってアンブロシャスいつ見たんや?携帯壊れたのに?って思ったからです。
あける

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