このレビューはネタバレを含みます
2024アカデミー賞ノミネート作!
騎士を目指すバリスターは、女王殺しの濡れ衣を着せられる。汚名をはらしたいバリスターは、様々な生物に変身する少女ニモーナと出会う、というお話。
全体ストーリーは良く出来てました! 中世だけど近未来、な世界観も楽しいし、ニモーナのキャラが良く、動物に次々変わるシーンは楽しい!
バリスターはイスラム系でしょうか。孤児で非白人のゲイでマイノリティてんこ盛りキャラですねw いいんだけど、なんか最近のディズニー味は感じないでもない。
この作品、そもそも20世紀フォックスのアニメスタジオが制作中にディズニーにフォックスが買収され、アニメスタジオが解散になってしまい、宙に浮いてしまったこの作品をNetflixに拾った、という経緯だったそうです。
蓋を開けたら大評判、ディズニー渾身の「ウィッシュ」を押し除けてノミネート入り、とは皮肉な気もした。
しかし、今年のアニメ賞は駿いけるかも⁉︎ 予想です。個人的には「スパイダーバース」推しなものの、他の賞も取ってるし、あり得そうな空気を感じます!
個人的には最推しは「タートルズ」だったけど、ノミネートすらされず、今年のアニメ賞、ハイレベルです! この作品も面白かったけど、「タートルズ」の方がやはり好きではありました。
バリスターがそんなに好きになれなかったかなあ。設定はてんこ盛りだけど、キャラクターは普通で、ニモーナがバリスターを好きになる理由が無い気がしました。憎まれてる仲間同士ってことですかね。バディものだから、そこはもっとしっかりきっかけになる話があっても良かったな。
ニモーナが何で変身出来るのかは謎なまま、なのね、とか、壁設定は必要だった?とかは気になりました。教育的メッセージもちょっと詰め込み過ぎに感じたかも。
ニモーナの声にクロエグレースモレッツ。そういえば、ニモーナ大暴れシーンでかかっていたのは「キックアス」の曲ですね!良き!
ラストのハッピーエンドを思わせる切れ味も良く、やはり一定レベルの良作ではありました!