たむ

ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男のたむのレビュー・感想・評価

3.5
アカデミー賞主演男優賞にノミネートしている実話をもとにした作品です。
ワシントンへの行進の立役者でありながら、これまであまり語られてこなかったラスティンの物語です。
黒人である事で白人から差別され、同性愛者である事で黒人からも差別される二重の差別を受けるラスティン。
差別される者も差別する側になっている恐ろしい社会的な構造の中でも、行動し続ける。
キング牧師との友情も印象深く描かれています。
『ミルク』でアカデミー賞オリジナル脚本賞を受賞した脚本家がクレジットされている事もあり、歴史的なドラマとしても人間ドラマとしても見応えがある映画です。
コールマン・ドミンゴさんの熱演も素晴らしかったですし、昨日観てきた『カラーパープル』とは別人で、本作のレベルを引き上げ、より説得力のある作品にしていますね。
たむ

たむ