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流転の地球 -太陽系脱出計画-のレントのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

宇宙船地球号

子供の頃夢中になって見ていた東宝の空想科学映画を彷彿とさせるロマンあふれる作品。特に本作は「妖星ゴラス」をリスペクトしていて見ていて楽しかった。どうせなら怪獣マグマも出してくれたらよかったのに。

スラスターにより地球自体の軌道を変えるというのは理論上は可能らしいけど、それだけのスラスターの建造や燃料を考えたら、移民船で脱出する方がより現実的。でもそこは地球自体を宇宙船にした方がロマンがあってよろしい。

ストーリーとしてはデジタル生命体派がなぜあそこまで移山計画を妨害するのかわからない。人間の意識をデジタル処理して生き延びるにしてもその設備が必要なわけで太陽系が消滅しては無意味だし、脱出計画は彼らの考えと相反するとは思えない。派手な戦闘シーン描くための無理くりな設定の気もする。

CGはさすがによくできていたけど既視感はぬぐえない。メカデザインなんかはかなり凝っててよくできてた。特に二本足だけで動くゲートロボットの万能ぶり、それと軍用犬ロボが可愛かった。

アンディ・ラウが死んでデジタル生命体となって娘と再会するシーンは予想してたけどほろりとさせられた。
前半の下手なラブコメチックな演出を見てこれは失敗したと思ったけど、ラウが出てきてからはガラッと作風が変わったんで安心した。全編あれでやられたら途中退席もんだよ。

過去のSFディザスタームービーの寄せ集め的な作品ではあるが、子供の頃東宝のSF映画を見ていた人には結構楽しめる作品かも。
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