Netflixの前作が面白かったので期待してたけど…うーん、全くのれなかった。
CGアクションやSF的演出はかなり良かったが、基本、中国国内向けのエンタメ映画なんだろうなと思う。
大味な演出とキャラクター描写のノリが…ちょっとキツい。くどい。長い。
中国では有名な俳優なんかな。見知った人にとっては役者の色んな演技を見れて楽しめるのかもしれない。
日本の国内向け映画やドラマでもいるけど、あからさまに物語の周辺に置かれる白人や黒人のキャラクターとても気になる。
主要キャラをたてたりプロジェクトを非難したりして、物語を進めるための舞台装置としての機能しか果たしてない。もちろん脇役を舞台装置化すること自体は構わないんだけど、演出としてそれを全く隠そうとしてないのがすごい。
特に、いちいちプロジェクトを非難する欧米諸国のキャラクターはとても新鮮。中国人から見た欧米白人って、こう見えてるのかな…と邪推してしまう。
キャラクター演出とはいえ、こんな露骨に嫌な“白人”キャラって、ハリウッド映画ではなかなか見ない。ドニーイェン主演のイップマンシリーズもすごかったけど、やっぱり中国人のナショナリズム的感情に訴えかけるのには都合のいいキャラクター造形なんだろうなと思う。
あと、世界危機と全世界的プロジェクトに対する反対デモや混乱が、いわゆる欧米諸国（又は欧米人）にのみ起きてるように見えるのも地味に気になった。そりゃまあ、中国からするとそうなるんだろうね…。
穿って見過ぎかもしれないけど、普段見る洋画ではなかなか見ない描写があって新鮮だった。
