とらキチ

囚われし者 ボーラーのとらキチのレビュー・感想・評価

囚われし者 ボーラー(2023年製作の映画)
4.6
2021年に日本でも一般劇場公開されたタミル作品「囚人ディリ」のヒンディー版リメイク作品。完全無敵無双の主人公を「RRR」ラーマの父親役のアジャイ・デーヴガンが演じている。
「囚人ディリ」では、主人公の過去についてがほとんど語られる事が無く“ただひたすらに強い!”だけの存在だったが、今作では回想シーンも交え多少の説明がなされ、それがラスト以降の思わぬ展開へのキーとなっている。コレについては、リメイク版を製作するにあたって、当初から計画されていたのだろうから仕方ないけど、個人的には“謎”は謎のままの方が良かった。でも、バトルシーンでは常に“開放骨折”に持ち込んでいたり、アクアマンみたいな三叉の槍で、グサグサとブッ刺しまくるのとかは「ジョン・ウィック」みたいで最高🤩!
主人公と共闘する警察官も女性に変わり、“戦さの前の腹ごしらえ”とばかりに主人公が貪る食事もビリヤニからタンドリーチキンに変更等々、結構変わっているところもあったが、このプロットで1番大事な要素、終盤のクライマックスシーンでのガトリング砲を担いでの大連射シーンはちゃんと健在!「ヨッシャー!待ってました!」とばかりに大興奮してしまった🤩そしてその後の娘さんとの対面シーンでは、しっかりと泣かされたし😭。
「囚人ディリ」と比べると、とてもわかりやすく洗練されていた印象。甲乙つけ難いけど、敢えてインド映画初心者にどちらかをオススメするのなら今作の方かな。
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