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沈黙の艦隊のmoonのレビュー・感想・評価

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)
3.4
ムム…?!っ そこで?! 「えっ?! 終わり?!」
って思わず叫んだ(小声で)映画は 初めて。

原作を全く知らない(タイトルは有名で知ってた)人は皆 そう思うのでは?
「東リべ2運命編」や「キングダム運命の炎」を原作未読でご覧になられた方々の「え?ここで終わる?!…」を 初めて体験(笑)した。

さすがに 続編…ありますよね?
でないと、回収出来てない伏線が多すぎる💦
だから?、感想も表面上の事しか書けない。

政治も外交の事も 関心はあれど、知識、理解度は…??の私…ましてや、日本の平和に「核武装」が必要か否か…は…今、この世界情勢の中では 簡単に否定も肯定も 出来ない😓

そんな中、大沢さんからの企画で制作されたという本作。構想は何年前(原作は1988年から8年掛けて連載されたらしい)からなのか? まだロシアが今回の戦争を始める ずっと前からだろう…でも…撮影されたのは、ウクライナが侵攻された頃だったのかもしれない…
どんなお気持ちで この作品を実写化しようと大沢さん自ら思われ、現在の世界情勢をどう思われていらっしゃるのだろうか?

という疑問は、多分、この続編を観るか、原作を読まないと理解出来ない💦のかもしれない。のだけれども、何か書きたい…😅

で、ミーハーな感想に終始しますが…
お許しを…🙇🏻‍♀️

[以下、ネタバレ⚠️含みます]





先ず、「王騎」を最近 何回も観てる私には、海江田の佇まい、オーラ(存在感)、責任感、リーダー感、知略の巡らし方、平静と内に秘めた情熱、覚悟、そして、愛。が、正に 王騎だー!!と。他の人が海江田を演じてたら、「王騎パクってる?」となるが💦大沢さんなので、そこは納得せざるを得ない(笑) 凄み。

でも、大沢さんの海江田は 王騎とは真逆で、戦いや戦闘自体に胸躍らせる人物ではない。(多分)
そこは ハッキリ 違いを感じさせて貰えた。
役への共感という意味では、海江田の方が大沢さんは 共感出来るのではないだろうか…
「キングダム」のすぐ後で公開された「AI崩壊」という近未来を描いた映画も、現在のAI社会の危険性を訴えていたが…大沢さんがその映画に出演された動機が、分かる気がする…

この映画について、先日TVでのインタビューで「僕はほとんど立ちっぱなしで、動かない芝居、歩いたのは5~6歩…(笑)」と仰ったが、ホント、後半は同じ位置で立ち続けていらしたが、歩く後ろ姿も 後ろ手した立つ後ろ姿も、めちゃくちゃかっこよかった!!全身白の制服がとてもお似合いだった!そして、英語の発音の素晴らしいこと!流石、イギリスで「King & I」の舞台をされただけの事は有る!!

そして、玉木宏さん 、も 昌平君として何回も観てるので💦 何だか、むず痒い(笑)
でも、深町と昌平君は全く違うキャラだったので、すんなり観られた。大沢さんとは12歳も違うのに、大沢さんが若いのか、玉木宏さんが貫禄あるのか…かつての上司、部下だった二人だが、今や同じ艦長として任務する者としての対峙でも、全く 同等の存在感が有って、少し前に見た「のだめカンタービレ」の千秋センパイの頃のひょろひょろした青二才感(ファンの方ごめんなさい🙇‍♀️)から見ると、なんて精悍で逞しい俳優になられたんだろう…と改めて思った。(青天を衝けでも思ったが、今回、更に)昌平君のような冷徹な軍師も、深町のような人間味溢れる人物も、どんな役でも、似合ってしまう玉木宏さん。
来年一月には「ゴールデンカムイ」(未読)での役柄が原作ソックリ!(原作の絵と写真を比べて)で、原作ファンからも期待されている様子。きっと期待の上を行く演技をされるのではないか?と感じる。

ホント、あと一人、キングダムの俳優が登場したら ぁゎゎ💦…だったけど、大沢さん、玉木さんだけでよかった😅
というのも、このプロデューサーさんがキングダムと同じ松橋真三さんだったし、制作会社も同じだったから…

配役に関しては、朝ドラ「らんまん」で初めて知った波多野役の俳優さんが、ソナーマン?として活躍していて、タイムリーな感じがした。

水川あさみさんが艦隊の中の唯一(すみません💦もう一人いらっしゃいました)の女性で、水川さんは大好きな俳優だけど、この役は もう少し、動じない貫禄?が欲しかった。号令の発声が…やや 甘い気がして副艦長としてのリアリティがイマイチ💦
雰囲気は とても良かったけれど。

中村倫也さん 何故 この役?という気がしたが…短い時間ながら、存在感は有った。ところで、名前変えるの?倫也の方が良いのに。

中村蒼さん 昔から不憫な役柄が多くて、それこそ不憫💦だと思っていたが、ここ数年、明るいポジティブな役や、良い役柄に恵まれて、良かったな…と思う。これから更に活躍して欲しい。らんまんでの紳士ぶりや、老け役がとても似合っていた。

飛行機や車と違って、船や ましてや潜水艦の動きは ゆっくりしていて、アクション的には 飽きるかと思ったが、本物の潜水艦を撮影したり、場面の切り替えや空撮などを駆使した映像と演出で、全く ストレスも無く、楽しめた!!
大沢さんも動かない中、表情や台詞だけで十分 演技を堪能させて頂いた。

ただ…日本政府の描き方は…あまり面白く無かった💦。リアリティが有るのか?無いのか…
夏川結衣さんの役(防衛大臣)は いかにも…な雰囲気で面白かった。

最後に上戸彩さんのニュースキャスターが日本政府の秘密に気付き?それを突き止めようと動き始める…
海江田が、自分の目的と方法を日本政府に告げる…
所で 終わった…

絶対に続編はあり、撮影も終わっているのでは?(自衛隊の協力を得ているとの事で数回に分けてという事はないだろう…)
もし続編が公開されたら…観たい。今は。
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