未完成のまま終わる映画だ。予告とかで明かされているあらすじの内容を、2時間かけてじっくり見るって感じだ。
正直、「これで終わんのかい！」と思った。起承転結の起承くらいで終わってる。いや、原作の長さを考えるともはや起だけかもしれない。
まあ2時間でこの内容をやるのが無謀すぎたのかも。むしろここまでよくやったって方なのかも。
自衛隊協力ということがあって、映像のクオリティは良い。艦隊のかっこよさがすごくよく表現されていた。全然艦隊について知識がなく、映画を見ながら勉強した感じだったけどそれなりに楽しめた。ユースケサンタマリアがカッコ良すぎた。痺れる。ああやって音を聞いてるんだーと勉強になりました。
大沢たかおと玉木宏の対立かつブロマンスチックなところもなかなかよかった。中村倫也の部分は必要なのか？とは思ったけど。
役柄的に、玉木宏じゃないほうがよかった気もする。もっと大沢たかおと年が近くて渋めの俳優の方があっていた気がする。玉木宏の演技が悪いというか、役に合っていない気がした。
総理大臣がなよなよしてるのは皮肉ですか？日本の総理大臣は中身がなくて周りの重鎮の意見のまま従う役職ばかりのダメ人間ってか？笑
総理大臣ばかりがオドオドしてる理由が現代の政治家への揶揄にしか見えんかったんだけど笑
外国人キャストが多いのだけれど、「ザ・日本人が思う外国人」だった。アンビリバボーとか仰天ニュースの再現Vに出てそうな外国人ばかり。日本人の強さとか凄さを見せつけるような演出ばかりで胃もたれしそう。海江田の手腕を見せるシーンが多いけど、アメリカがこんなに翻弄されるもんだろうか…？アメリカならもっと俊敏にねじ伏せそうだけどな…と感じた。こんなうまくいくかねー？
そして海江田たちがテロリストに走るほどのしっかりとした動機がはっきりと明かされないまま終わるので、こちらとしても海江田たちを応援したくてもそこまで応援できない。どうしても海江田たちの目指しているものを達成しなければならない理由が分からないので、見てる側はハラハラするだけで喜んだりとかできない。誰を応援すればいいのかわからない。
続編作る気なのかな？このままのペースじゃ一生終わる気しないけど…。
キャストは豪華でした。はい。
