このレビューはネタバレを含みます
映画館で観ました。
原作未読です。
アニメーション版も未見です。
本作ですが、大好きなところも大嫌いなところもなかったです。
ただ、好きなところよりも気になったところが多かったです。
①字幕付きを観ました
上映時間との関係で、日本語字幕付きを観ました。
聞き慣れない単語が多い本作。
字幕があると言葉が頭に入ってきやすいので良かったです。
②本作の良かったところ
・海江田さん役の大沢たかおさん
考えが読めない不穏さ。
どこか不気味な佇まいでした。
・玉木宏さんとユースケ・サンタマリアさん
まず、玉木さんが絵になっていました。
硬派でした。
そして、ユースケ・サンタマリアさんの役柄。
本作で一番魅力を感じました。
独特のリズムがあって、プロ感がありました。
専門家を観る楽しさがありました。
・橋爪功さんの演技
嫌な話し方でした。
不快な抑揚で良かったです。
・音関係
音を聞き分ける。
音で撹乱する。
実際はどうなのか知りませんが、新鮮でした。
・入江兄弟の会話シーン
お兄さんが海江田さんに惚れ込んでいることが伝わってきました。
短いながらも印象に残る場面でした。
・主題歌
耳に残りました。
Adoさんの歌声が良かったです。
③本作の気になったところ
・勿体ぶっている印象を受けました
語り口が苦手でした。
やまと建国宣言までが長かったです。
劇場の予告で「独立国やまとの建国を宣言する」のシーンを何度か観ていました。
そのため、回りくどいと感じました。
その上で海江田さん側が何をしたいのか。
この説明が抽象的でした。
得たいの知れない海江田さんで作品を引っ張りたいのかなと思いましたが、私は乗れなかったです。
また、回想が小分けにされるのも苦手でした。
・たつなみの副長:速水さん
いろいろと気になりました。
まず、高めの声に違和感を覚えました。
低い声が飛び交う場面で浮いていた印象です。
また、艦長や他の乗組員を気遣うあたり、いい人だとは思います。
ただ、その優等生ぶりが苦手でした。
そして、帽子を被っていなかった件。
シーバットの副長は被っていたので、少し気になりました。
・シーバットを確保しようとする件
劇中で深町さんも「魚を捕まえるわけじゃないんですよ」と指摘していました。
どう確保する計画なのか、期待して観ていました。
そうしたところ、深町さんが1人乗り込んで交渉するとは……
それで終わるのであれば、わざわざ建国宣言までしないのではと。
しかも、海江田さんとその賛同者たちに囲まれる中、1人で実力行使を図るのもモヤモヤしました。
防衛大臣は何とかなると思っていたようですが、私は全く可能性を感じなかったです。
また、序盤で「暴走したシーバットを日本政府の管理下に置けた場合、非核三原則に反しない」という話があった気がしますが、よく分からなかったです。
核兵器を搭載していない場合は非核三原則に反しないという意見なのか。
非核三原則とは別の視点ですが、仮に日本の管理下に置いた場合はアメリカとどう話をまとめるつもりなのか。
疑問でした。
・乗組員3名の日常シーン
血の通った人たちという表現なのかと思いますが……
急に挿入された感が強かったです。
・終盤で戦闘と政治が交互に
好きじゃないです。
リズムが損なわれた印象です。
特にアメリカ政府での大統領の台詞に違和感が。
側近に話している体ではありましたが、観客に話しているのを露骨に感じました。
・続編ありき
海江田さんの不穏さで引っ張る。
報道キャスターの奮闘を予感させる。
本作で1つの区切りをつけるつもりが感じられず、気持ちが萎えました。
③まとめ
気になったところもありますが、好きなところもあります。
観て良かったです🙇♂️