エンタメとしては言うことなし。
つらつら思う事。
「日本沈没」以来「シン・ゴジラ」まで物語の背景に流れる通奏低音は重い。
日本の国民はずっと政治家に失望し続けてきたのだなとしみじみする。
だがそれで良いのだろう。
国家の隆盛を願い、強い信念と胆力を持ち合わせた私心無き政治家や官僚が頑張り始めたら。
早晩、日本は終わりそうな気がする。
遠い昔の中国人は上手いことを言った。
国破山河在
城春草木深
例え国家が滅びようとも。
この懐かしい日本の国土の上に、日本語を使う人間が残って居さえすれば。
風土を未来に伝えて行くことは出来るだろう。
かつてラテン語をもってローマ帝国を築いた人々が、ロマンス諸語の国々を残して行った様に。
最後に痛烈に感じたことは、百歩譲って政治家が兵士になるのは良かろう。
だが、兵士が政治家になる。
その事だけは許してはならないと思う。
高校の世界史の教科書を開けば書いてある歴史の教訓だ。