コット、はじまりの夏の千里のネタバレレビュー・内容・結末

トレイラーに惹かれて鑑賞。父親はギャンブル漬け、母親は出産を控えており、5人姉弟の大家族の中でネグレクト的な扱いを受けて日々抑圧的な日常を過ごすコットが、母親の出産時期である夏に母親のいとこ夫婦に預けられ一夏を過ごす物語。良作。

コットが預けられる子供を失った母親のいとこ夫婦のアイリンとショーンだけが温かく優しく描かれるので、コットの置かれた家庭環境や、預けられた夫婦の家の近所のおばちゃんだったり、子供に対して口の悪い人が多い印象。アイルランドについてはよく知らないけど、アイルランドの文化や人との関わり方について多少知ってる方が楽しめたのかなとか。

最初からコットに寄り添ってくれるアイリンと、最初は子供のこともあってか接し方が分からない感じで描かれるショーン。ショーンも徐々にコットを暖かく見守るようになっていくのも良い。そんな過程があったが故に、ラストシーンのコットの行動には思わず涙腺が緩んだ。