誰だってそうでございますけども，愛情をもって接していただける方の傍にいたいですよねぇ．肉親ってだけで，愛情もない人間に育てられる理由はございません．100人に聞いたら，150人がいとこさんのおうちがいいって答えるでしょうよ．
そういやぁ，『私の叔父さん』のレビューで日常求めてないと言いましたけど，改めて本作も日常なんですよね･･･いや父親の強権的といえる日常から解き放たれたいとこさんのお家での生活は，コットさんにとっては毎日が冒険だったんでしょう．郵便物を回収するお手伝いですら，競技に変えてしまう叔父さんの優しさ．井戸からの水汲みを楽しみにしちゃうコットさん･･･もっともあの水を直で飲めって言われても，わたしゃ御免蒙りますけどね．叔父と一緒の畜舎の掃除．そんな，埋没しそうな日常作業ですら，コットさんには新鮮で楽しい冒険だったやもしれません．
ただ問題なのは，私がコットちゃんみたいな子供にイラつくと思われること．愚図とかのろまは嫌いなんですよ，私．あれ，それじゃぁ，あの父親と一緒じゃございませんか．はぁぁぁ，うちは子供作らないって決めてて良かったぁぁぁっと．
