まず、コット役キャサリン・クリンチの目の演技が素晴らしかった。初めのベッドの下に隠れるシーン、自宅での様子、ショーンたちのところへ初めて行くシーン、だんだん心を開いていく様子、自宅に帰るシーン、、、
自宅や学校の世界しか知らず、それがコットの全てで
気持ちを感じることや表現することを諦めているようなそんな感じがした
ショーンとアイリーンの元へ行って、ふたりそれぞれの愛情を素直に受け取って、あたらしい世界も自分の居場所も知って、自分の好奇心はまっすぐ表現していいことを学んでいく
あの環境の中でも自分の素直さを失わない力は幼さゆえなのかな?頭が柔軟、というか
自分の希望とか存在さえも気にされない家庭で過ごしていたらだんだんひねくれていってしまいそうだけど。
他者からの愛情をそのまま受け取ることができていて、コットの強さを感じた。
そんな素直さと色がないという意味での真っ白なキャンパスに、ショーンとアイリーンたちが優しく丁寧に色を載せていくようなこころがあたたまる作品だった。
ラストも素晴らしかった。