映画館で鑑賞
1981年、大家族の中で静かに暮らす9歳のコット。
家族や周りに馴染めず孤独を感じる中、母親が出産する夏休みの間、親戚の家で暮らす事に、、、
「何も言わなくてもいい。沈黙は悪いことじゃない。」
何か大きな出来事が起きるわけでもなく、親戚の家で自然豊かな生活を淡々と暮らす。
寡黙で自分の意見を言う事ができないコットは家族からもなかなか愛情を貰えていない。
その中で親戚夫婦のアイリンとショーンは暖かく迎えてくれる。
少しずつアイリンとショーンと関係を築いていく流れはゆっくりだけど、心地の良いものでコットの心を開いていく流れが良かった。
もともと家にあった衣服を着ていて、早く新しい服を買う事を促すショーン。
それに対して突然トイレで泣くアイリン。
ポストまで走らせてタイムを測るショーン。
コットがいなくなって必死に探し見つけて叱るショーン。
すべての理由が分かった時にアイリンとショーンの過去と愛情の深さを知ることが出来る。
コットを本当の子供のように接してくれて些細な優しさや愛情をくれる2人を見て子供ながらに色々感じて成長するコットがとても愛らしいし、最後の車を追いかけるシーンはすべての感情が爆発してとても感動させられました。
たったの夏休みの間だけだけど、とても大切な時間で大事な経験だったんだなぁと感じました。
ショーンと抱き合うシーンの後がどうなったのかとても気になる終わりなのも観た人の想像を膨らませてくれるなぁと思いました。
コット役のキャサリン・クリンチはこの役がぴったりすぎるし、綺麗な顔立ちの子で今後が楽しみな女優さんになりそう。
子供の時に感じたものや大切なものをゆっくりながらも教えてくる素晴らしい映画でした。