このレビューはネタバレを含みます
お母さんの出産のため夏休みの間、いとこ夫婦の家に預けられ、愛に触れて成長する女の子の物語。
主人公のコットちゃんの両親は仲が悪く、父親は嫌な駄目おじ…母親も何だか嫌な感じがプンプン漂っていて最悪…とにかく雰囲気が悪い…
貧困なのに沢山子供を作っていて、無計画な行動や発言もあり父母2人から愛を感じなくて凄く嫌な夫婦の印象を受けました。
家も散らかり放題で光が差し込まない閉鎖的な描写も相まって息苦しい家庭環境…
一方でコットちゃんを預かるいとこ夫婦は最初はおじさんが愛想無くて素っ気ないのですが、おばさんが優しくてコットちゃんを受け入れてくれる素敵な夫婦。
家も綺麗に掃除されていて、窓から光が差し込み明るい家庭描写。
徐々におじさんと打ち解けてゆく過程が見ていてほっこりしました!
(無言でクッキーを置いて去るシーンが好き)
おじさんとコットちゃんの「ポストダッシュ」が可愛くて平和で大好きです。
(子供の頃ってあんなふうに親とやる謎のルーティン遊びみたいなのあったなぁ…と思い出したりしました。)
お母さんが出産したので家に帰る事になる終盤はとても寂しかったです。
私がコットちゃんなら帰りたく無くて大泣きすると思いますw
最後の「パパ…」という台詞の切なさ…
あれは父親に対する言葉ではなくおじさんに言っている心から溢れた「パパ」に聞こえてしまって…劇場で泣きました…。
人によっては退屈に感じるかもしれませんが私的にはとても素敵な映画でした!
コットちゃんには強く生きてほしいです。