とても丁寧なセラピー映画
冒頭から周囲に頼れる人間が存在せずに心身共に共に宙ぶらりんになっている主人公が、ラストは実の両親からの呪縛を逃れて初めて人に「頼る」(心を預ける)ことを覚える。
主人公…
このレビューはネタバレを含みます
家にも学校にも居場所がないコットが夏休みの間だけ母の従姉妹夫婦に預けられる、出会いと別れの夏のお話。
余計な会話が一切ない分、コットの心情がひしひしと伝わってくる。大人は乱暴で自分勝手。子どもは何…
『PERFECT DAYS』で平山さんが言っていた「この世界はひとつに見えて、本当はいくつもの世界がある」という言葉と、『夕焼けポスト』の一節「大きな奔流の中での再会」を連想した。変ではない、生きる…
>>続きを読むあまりにもまっすぐな話なのに最後にあんなにぐっときてしまうのは、車に寝転がって空を眺めたこと、からだを洗ってもらったこと…小さな思い出や、寂しげな背中、個人の複雑さを眺めさせてくれたからだと思う…
…
終始静か うちに秘めた感情を表に出さない、不必要なことはしない、言わない
でもじんわり愛で溢れた家族
沈黙を守る尊さと難しさ 沈黙を恐れるな
クッキーが甘かった
コットは今パパとママと一緒に生きてい…
このレビューはネタバレを含みます
「沈黙を恐れるな、多くの人が沈黙を我慢できずに大切なものを失った」(うろ覚え)
柔らかい景色、光、音、色、とても美しかった。
こんなに美しい映像を見せてくれてありがとうという気持ち。
眼差しで多く…
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