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アイルトンセナ 〜音速の彼方へのpetrolcatのレビュー・感想・評価

4.0
永遠のヒーロー、アイルトン・セナのドキュメンタリー。

セナの人を惹きつけるわかりやすく勝ちにこだわる人間臭いキャラクター性と常人離れした逸話、プロストはじめレーサーだけでなく当時のファンやメディアの熱狂ぶり、臨場感あるオンボード映像などをうまく繋げて、ドキュメンタリーなのにドラマティックで没入感のある映像作品に仕上がってる。

ギアが壊れて6速しか使えない中で優勝した奇跡のブラジルGPでは、やりきった反動で疲れすぎて体が痛そうながら笑顔でトロフィーをかつぐセナが心から嬉しそうで、よかったねと涙が込み上げてきてしまった。

そしてラストまでのできごとが何もかも繋がっているようで本当に悲しかった。
個人的には最初のタレント恋人がテレビでずっとこれから先も幸せにと年を数えるときに「...1991,1992,1993!」までしか歌ってなかったところにも編集の意図を感じてしまった。

現実がまるで映画のようだったから、今まで再現映画化されてこなかったのはうなずける。

今も生きていて賛否両論な感じのベテランやりながらどこかのチームの名物監督やってる未来も見てみたかったな。
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