パルパティーン

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスターのパルパティーンのレビュー・感想・評価

5.0
一回も見たことのないそして自分が生まれる前の作品をこうやって映画館で見れたことに感謝である。過去作をリバイバル上映するのをもっとたくさんしてほしい。

とりあえずジャックが最高である。女性陣はこのジャックに沼っていくだろう。ここからいろんな作品を見て映画に沼っていってほしい。顔・髪型が100点で、彼女の趣味などを馬鹿にしない、上からものを言わない、暴力を振るわない。なんて最高な男だろう。ジャックと比較するのもどうかと思うが、キャルドンがクソである。

いろんな見どころポイントがあるのは知っていたので、そのシーンが出てくるたびに興奮していた。船首で手を広げるところや車の中でのハッスル中に窓に手をバタンってやったりなど。

この映画は「生きる」ということにどれだけ貪欲さを出せるかどれだけ足掻けるかが階級別で出ていた。一等階級の人たちは生き急ぐことや危機感があまりなく、足掻くことがダサいみたいな風潮があるのかなと見ていて思った。とある人はこの船と共に一緒に沈むと言っている人もいた。そういったプライドを捨て去ることができなかったのが問題かなと思う。優先的にボートに乗せてもらっていたのに。一部の人たちは道徳心が最高な方々もいた。
生き急ぐことは決してダサくない。生きるためにもがくことは素晴らしいことだ。

個人的に最高な方々は、モリーと演奏者の方々である。モリーは三等階級のジャックに差別なく接して少し面倒を見たりと心が広い人であった。彼女が言うセリフ1つ1つ刺さる人がいたのではないかなと思う。次は船の甲板で沈没している中でも演奏を続けた演奏者の方々。周りが悲鳴を上げて逃げ回ったりしている中で少しでもパニックにならないように演奏を続けた。「諸君。今夜、君らと演奏できたことを光栄に思う。」このセリフで涙が止まらなかった。

なぜローズはあの宝石をずっと持っていたのか。あのクソキャルドンからの贈り物なのに。それは彼女にとってあの宝石がジャックが存在したという唯一の証だったからだと思う。彼の話をずっとしてこなかったからこそずっと持っていたけど、彼の話をしてみんなに知ってもらったから、持っておく必要がなくなったからジャックがいる海底に手放したのかなと解釈した。

最後のシーンでローズの写真がたくさん流れるけど、ジャックとの約束通り貴族の縛りから抜け出し楽しく自由に生きていた。その写真を見ただけでも泣けてきた。自由の女神を見ている時のローズは必死に生きていこうと決心しているようであった。そして、ドーソンの名を名乗っているところでまた涙が止まらなかった。

このような名作を映画館で見れたことが幸せである。生きていてよかった。そして1つの名作に出会えたことに感謝。
ジェームズキャメロン最高!


2023年18本目