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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3DリマスターのCIVILのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

スクリーンで観れて本当によかった
観る時はしっかり集中できる環境で観たいと思っていたので映画オタクを自称しておきながら今まで観たことなかった、結果的にスクリーンでデビューできたのでその判断は間違っていなかったようです

2部構成っぽいと事前に聞いていたのもあって上映時間の長さは全く気にならなかった、実際にラブストーリー要素とディザスター要素で見事に分かれていた感じでしたし

前半、ローズの回想として語られるタイタニック号での身分違いの恋は豪華客船という舞台もあって夢物語のようにも感じた、もちろん強い風当たりもあるのだけれど
ただ観客はこの先待ち受ける運命を知っているわけで…ここが作品としての妙にも思えます

そして後半、ここからは軽くトラウマレベルのパニック描写だった…
ここの演出で印象深かったのはドラマチックとリアリティのバランス
音楽家たちや船長などの描写はすごくドラマチックでありながら、その一方で容赦無く襲いかかる死、史実を元にしているだけあって淡々と人の死を描いていたと感じた(ジャックの最期も含めて)

総括として考えてみても、ジャックとローズだけじゃなくあの日タイタニック号に乗っていた多くの人々がいたこと、それも含めた描き方で作られた作品であったなと
その描写があってこそ、この作品の評価も高くなっているような気もします

そして何よりも触れておきたいラスト
自分に1番刺さったのは現代のローズが船に持ち込んだ写真が映ったシーン、
ジャックとの約束通りあの日からローズは長い人生を全力で謳歌し続けたんだなとわかった瞬間、涙が止まらなくなった

映画館で声が漏れそうになるほど泣いたのは初めて、嗚咽を堪えて体は震えるし3Dメガネは曇るしマスクはびしょ濡れになるしでたいへんだった笑、これも一つの思い出です

いずれ2回目も(充分に心構えをしてから)観るだろうけどその時はまた違った視点から観れるんじゃないかなと思ってる

でもやっぱり初めての鑑賞をスクリーンで体験できたのは幸せでした、自分の映画人生に残る良き日になりました
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