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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスターのmihoのレビュー・感想・評価

5.0
あの名作を大スクリーンで観れたこと、そして言うまでもなく物語の良さで終始大号泣だった。
私如きがレビューをすることさえおこがましいが書かずにはいられない。

タイタニックが沈没した1912年の身分や人種差別が当たり前とされていた時代、出稼ぎや成金がありふれていた時代、女性らしさや男性らしさが求められていた時代の描写と、そういったものが「違うんだよ」とされてきた映画公開当時1990年代の社会背景とが合わさって、来る21世紀への不安と期待が絶妙に表現されていた。

また、死を前にした時の人の行動についても、船とともに命を立つ決断をした人や、助からないと身投げをした人、生きようと最後まで粘る人など、その人の生き方人となり人生が現れるのだと思った。

愛は障壁があった方が燃えると言うけれど、ジャックとローズの運命の出会いは、まさにそれで、身分の違い、生き方の違い、船上だけの恋、死との直面、それらが2人の愛を深く尊く、そして儚くしているのだと感じた。

10年前にDVDで見たときはまだ子供だったため、普通に感動しただけだったが、大人になってから叶わぬ恋をして、責任ある仕事をして、理不尽な世の中に染まっていた今この作品を改めて観て、前よりももっと感情移入をしながら観ることができた。

そして、若き日のレオ様がイケメンすぎる。

何度でも観たい作品。
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