このレビューはネタバレを含みます
おそらく少しずつ登場人物全員に感情移入するみたいな映画だと思うのだけど、Noraの夫、Arthurに感情移入しすぎて、主演の二人に全く感情移入ができなかったのが衝撃的だった。画面にあまり映らない人にこんなにも感情移入ができるのかというか、むしろ画面に映っている二人にこんなにも感情移入できない、画面が上滑りしていくような映画は、おそらく初めてみた気がする。
ArthurはすごくNoraの過去や感情に対して理解を示していて、そこまで想ってくれる人の気持ちを蔑ろにして、Hae SungのことをArthurに話して、ラストシーンでは彼の肩でHae Sungのことを想って泣くNoraの気持ちにどうしても共感できなかった。
Hae Sungに結婚の話をするシーンでNoraが頬杖をついていて、その左手に結婚指輪が光るなど、映像はいくつか素敵だな、綺麗だなと思うところがあった。