日本を出て海外で生活している自分の境遇と重ねながら見てしまった。
私は私だから、旅立ったと思う。
どれだけ心を交わそうが、母国語でのコミュニケーションと第二言語でのコミュニケーションには絶対的な隔たりがあって、あなたがどこかに生まれた時点でその壁の向こう側を見ることは不可能になってしまう。
こちらで日本人の友人と話す時の安心感、バックグラウンドを英語圏の人間と分かち合うことも不可能に近い。
同時に、BarでのシーンではArtherに共感してしまった。白人アジア人どちらがマイノリティなのかという問いが頭から離れない作品だった。