好き合っていたのに12歳で韓国と北米に分かれて過ごすことになった男女が30代になってから再会する、という筋立てを知って新海誠の「秒速5センチメートル」に似てるなと思ったけど、男性の方のキャラ付けや女性の方が過去にとらわれず先に進んでいくところは本当に似ていた。製作者は観てないと思うけど。
芝居ではセリフの間の取り方が良いのと、映像では比較的長回しなのと構図が良いなというのが観ていての印象。
よく似た映像やセリフが繰り返し出てくるのに最初と最後で意味合いが全く違ってくる脚本も良い。
既に夫がいる女性が男性と距離を取っていたのに最後別れ際彼を好きだった12歳の女の子がまだ自分の中にも存在することに気付くのを、冒頭とよく似た、でも思い出とは全然違う背景の中にいる少年少女の一瞬のカットで表現する演出にもハッとさせられた。
でもこういうドラマは本当に他人事として観られなくてツラい。