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パスト ライブス/再会のNのネタバレレビュー・内容・結末

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

A24の映画がことごとく刺さらず、寧ろ苦手意識を持っていたのにこの映画は好きだった。
こんなにも「運命ではなかった」ことをじわじわと、そして最後には鮮烈に表現している映画を観たのは初めてかもしれない。

一番最初の、3人を俯瞰する第三者が喋っているシーンが好き。面白い伏線の張り方だと思った。
あと、韓国語で寝言を言っているのが”可愛い”(アーサーにとっては少ししんどいことだけれど)と表現していたのがよかった。
ウーバーを待つ2分間、もしウーバーがあと30秒遅く来ていたら…と思わずにいられない。ウーバーに乗り込む時に、『ナヨン』と呼んで無音の幼少期のシーンが一瞬だけ映る場面で息が止まった。
ナヨンはソフンに会っても態度が一貫していたのに、最後の最後にアーサーを前にして涙が溢れたところに、アーサーにしか見せられない彼女の脆さを感じた。
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