エンドロールが終わって、直後の感想は何を見されれていたのだ...だった。
長期休暇をわざわざつかってNYに会いにきたものの、ifの話ばかりでたらればばかり言いやがってって。
アーサーのベッドのシーンで「君がいなくなることが怖い」「2人の物語のおまけでしかない」みたいなセリフが切なく感情移入してしまい、バーのシーンでは居た堪れなくなった。
最初にそのシーンがきて、過去の出来事を振り返るように構成されていたので、尚更このためのフリなら残念じゃない？って。
だけども、そもそも大人は恋愛でこーゆーところが好き！なんて感情爆発する事も殆どない。行動で伝えたり、言わなくていいなら言わず、分からないなら分からないと言う情緒的な所が美しいんだと思った。
同じ場所で育ち恋愛感情を持った2人が、枝分かれに違う人生を歩み、それでも忘れない人がいる、正直よくある話ではある。
私も2人の12年前のような出来事が実際にあった。そのときは、もしもこうだったならって考えないように考えないようにして記憶の中に思い出としてしまいこんだのだけれど（だから尚更、ヘソンの気持ちが分からなかった。輪廻転生を信じていないのもある）この映画を観てあの時に戻ったような感覚が少し辛かった。
観覧車の前に座り込むシーン、ノラの「あの時なんで連絡してきたの？」のセリフが、私のこと好きだった？って聞きたいけど、そんな直接的には聞けないから遠回しなところも女性的で奥ゆかしくてよかった。
A24ならではのざらついた感触の映像、３人を俯瞰で映すカメラワーク、うっとりします。観て良かったです。
