このレビューはネタバレを含みます
2024年63本目
アーサーがいいやつすぎて…！！！！
作家だからこそ「この脚本で俺邪魔者やん」って分かりながらも、ノラが帰ってくる居場所で居続ける夫、最高すぎた…。
ノラ役のグレタ・リーはロシアンドール観てた人ならぜっったいに覚えている(何度顔を見たか分からん)けど久々だったし、韓国語話してるのは初めて見た！
2012年にSkypeしてるのエモすぎた。
ノラのるんるんスキップを捉えた俯瞰ショットと、反対に30歳になってからはずっと地に足つけた状態で、カメラも目線の高さ以上にならないの、好きだった。
『エターナル・サンシャイン』の話をされて観ているセヨンの背中からの、アーサーが
「君は韓国語でしか夢を見ない」って台詞で、
ノラとセヨンはお互いずっと記憶を辿って夢でお互いを探しているのかも、みたいなことを考えた。
3人で夕飯行くシーン、流石にアーサーかわいそすぎやろ！！(怒)ノラちゃんと訳せよ！(泣)と思ったけど、アーサーが優しすぎて、
It’s right thing to doって言い切ったの素敵すぎた。
私は仮にオットの初恋の女が13時間かけて会いにきても、2人が話してる姿見たくなくて逃げちゃうかもな……。
本当にノラのことを知ってるからこその信頼感とか、ノラへのリスペクトゆえに「(君が僕なんかを好きって)信じられない時がある」という感情を、嫌な感じじゃなくまっすぐ伝えてくれるアーサー素晴らしすぎた。
ラストシーンで、ノラがNYの街で
韓国にいた少女に戻って声出して泣いちゃうのを、
無言で抱きしめてくれるアーサーに泣いた。
ある意味この一件で、ノラの張り詰めてた糸が緩む余白ができて、2人が夫婦としてより良い関係になったのではないかとすら思えた。
