面白かった。
ニューヨーク観光映画って
ところもあって、そこも楽しめた。
韓国が舞台の作品は
たくさん見た事あるけど、
初めて韓国に行ってみたいと思った。
ナヨンとヘソンが通う通学路が
尾道みたい。ステキだなぁって思った。
建物の中から外にいる人物を撮ってて
そのワンカットのまま
人物が建物の中に入って来るとか、
窓に映る人物を撮ってて、
そのままのカットで
移動した人物がカメラの前に現れるとか、
ちょっと離れた所から
人物を捉え始めるカメラワークが
度々見られた。
多分この監督が好きなんだろうけど
印象的だし面白かった。
まだ少しふわふわと子供っぽくて
夢みがちなヘソン。
本人は認めてないけど、
どう考えても
ワンチャン狙ってNYに来た。
彼に好意はあるけど
もっとシビアに考えてるノラ。
この2人、どうなるんだろう！って
最後まで緊張感を
持続させる展開はお見事。
36歳っていう年齢設定が絶妙だな。
男性は特にまだギリ
ふわふわしてても大丈夫な歳。
この題材なら
ラブコメに仕上がりそうなところを
グッと抑えたドラマ作品にしてる。
（日本でだったらうんざりする程
ウェットな恋愛ものにするかもな）
それでも退屈させないのは
キャストの細やかな演技が
あるからだと感じた。
ごくごく平凡な人物達。
でも心の中は、
どうする？どうすれば良い？と
大波に翻弄されてる。
なのに気取られないように平静を装う。
作家である旦那さんが
メタ視点で自分のキャラ位置を認識して
思わず苦笑いしちゃうのが
おおって思った。
他の人の人生ドラマの脇役にされるって
嫌なもんだよなぁ。分かるなぁと思った。
あの旦那さんは賢いなぁ。
バーで言葉が分からないのに
帰らずに居続ける胆力もw
ヘソン役の俳優さん、良かったなぁ。
ノラと再会を果たしたシーンの
なんというか瑞々しい演技。
大袈裟ではないのに表情豊かで
とても伝わって来るものがありました。
バーでの3人のシーンで
だんだんヘソンの
気が大きくなってくる感じとか
リアルだったなぁ。
自分の知らないノラを知ってる
旦那さんの存在に、引け目を感じてたのに
ノラと2人にしか分からない言語で
話してるうちに、
ちょっと自信付けちゃってw
話す内容が少しずつ大胆になってく。
脚本が良いな。
