鶴

パスト ライブス/再会の鶴のレビュー・感想・評価

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
3.7
恋愛映画の見方が相変わらず分からん。
恋愛物の行き着く先が、
一緒になるか、別れるか、別れるけどお互い気持ちよく終わるか、ふわっと終わるか、どちらかが死ぬか、とか10パターンぐらいしかまず終着点がなくてそれを何千何万もの物語達が繰り返してる。
“恋愛”というジャンルを絞った瞬間に数パターンの物語しかなくて、そこに移民や再開やLGBTを混ぜても、どんな映像演出を入れようと、
同じ感情をどの作品でも同じように映さなきゃいけない上に、物語も同じになるから絶対に構図が似てしまう。
アカデミー賞ノミネート作だし、凄いんだろうなと思って観たけどアカデミー史上最も感情が“無”だったなあ...
その表現方法を音楽や別のものに思いっきり置き換えると観れる気がする。シングストリートとか。

今作では夫婦で作家の設定だから色々メタ的なこともできそうだけど、それを効かせるような作風でもない。
本当に韓国人の恋愛をカッコよく観せてもらったって感じです。

A24も、最初は百発百中で良い画が撮れる凄い会社居る!と思ったけど、割と見慣れてきた。
ノーランやヨルゴスやアリアスターみたくやっぱり監督をモロ感じる映像の方が楽しくはある。
A24を全く知らずにもっと前に観たとしたら凄い好きになってたかも。
鶴