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パスト ライブス/再会のreiのレビュー・感想・評価

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
3.0
ノラの視点で観られたらもっと沁みるものになっていただろうけど、アーサーに感情移入してしまったのでしんどい映画だった。

途中まではあーまぁそういうこともあるよねって観てられたんだけど、3人のバーのシーンでスーッと気持ちが引いた。
これを美しいものとか、大人の恋愛と形容するのは嫌だなと。
初恋の人とかすごく好きな人をずっと忘れられないとか、過去に引っ張られることって誰にでもあると思うし仕方がないけど、あのシーンは残酷すぎて見てられなかった。
アーサーー!!待て待てアーサーを画面から切り取るんじゃない!いるから!横にいるから!ほらもう見てよ寂しそうな笑顔!あなたの話よじゃないんですよ!2人の世界を作るんじゃありません!やめなさい!て心の中で絶叫笑
アーサーあの時どんな気持ちでお会計したん…笑 切なすぎる…

でも、ヘソンのことが妻にとって大事な一部だと分かっているから、怒ったり関係を断たせようとしたりせず見守っているんだと思うと、家の前で待っていた姿が苦しすぎた。

後日
素晴らしいという感想が大半なので、色んなレビューを読んで、「移民」という観点はいいなと思った。
アジアの女の子が泣いていても誰も気に留めない、みたいな台詞があったり、もう韓国人でもなく、純粋なアメリカ人でもなく、帰る場所のない彼女にとっては、アメリカで何かを成し遂げることはすごく大事だったんだなと思いました。
そんな彼女が「いかにも韓国人」らしいヘソンに対して帰りたくても帰れない、懐かしい気持ちを抱いてしまうのは仕方ないのかも。
そこを優しく受け止めようとするのがユダヤ系の夫というのもなるほどと思った。
まぁでもヘソンはなー、ずっと忘れられないくせに自分優先で会いには行かないし、彼女と別れたらノコノコ好きだった人に会いに行くししょーもないな笑
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