このレビューはネタバレを含みます
結ばれるはずの縁が、すれ違いでどうしようもなく離れていく過程で悶えました。もう今世ではナヨンとは一縷の望みもないと確認しなければヘソンは前に進めなかったのかな。劇中にも出てきたエターナル・サンシャインとは対照的な、切なすぎる関係・・・。
あと、夫アーサーの心中がいたたまれなくてマジで心配でした。妻の中の自分の知らない領域を心配していたところに、数十年来の初恋の相手が訪ねてくるなんて。「君のことを知っている」とめちゃめちゃ不安そうに言うアーサーの表情が忘れられません。
メリーゴーランドの前でのヘソンとナヨン、夕闇の中語り合うナヨンとアーサーとか美しい画もたくさんで目が幸せでした。
1㎜も存在しない悲恋の記憶が想起されるようで、良い切なさの映画でした。