予想以上に良かったので個人的に高評価。
お互いにとって初恋の12歳の男女が24年後に再会するという甘く切ないラブストーリー。あまり過去に類を見ないような良い意味でしんみりとさせてくれるラブストーリーモノ。
最初から最後までずっと胸が苦しくなるようなもどかしさが続き、自然と感情移入しながら見てた。初恋の相手を20年以上も想い続けるが、絶対ハッピーエンドにはならないだろうなと思いながら見てて終盤に向かうにつれてさらに複雑な思いで見てたけどそれでもグッとくるものがあった。
ヘソン、ノラ、そしてノラの旦那さんのアーサー。3人の気持ちがそれぞれ交錯し合うかのような、未練がましいなあとか嫉妬深いなあとか見ていてそんな感情を超越するかのような、3人ともの立場から考えてもそれぞれの気持ちが分からなくもないと言うか、過去はどうあれ今の関係には逆らえないからどうにもならない。
最終的にはそのもどかしさがちょっとセンチメンタルな気持ちになりエンドロールに入った瞬間から感傷的な余韻に浸れることが出来た。エンドロールに入るタイミングがまた最高過ぎて感情揺さぶられました。
単純に甘酸っぱいとか切ないとかそんな言葉だけでは済まない、でもどう感想を述べていいものか、上手く言葉で表現出来ない心に抱くモヤモヤ感。そんなもどかしさや複雑な感情こそが今作の最もな醍醐味かな、と個人的には強く思いました。
あと、終始に渡って視覚に訴えかけてくるかのよう美しい情景を映し出すそのカメラワークが良かった。
