ゲイリー冨久津

パスト ライブス/再会のゲイリー冨久津のネタバレレビュー・内容・結末

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

セリーヌ・ソンが監督・脚本。
長編映画の監督デビュー作。

海外移住のため離れ離れになった幼なじみの2人が、24年の時を経てニューヨークで再会する7日間を描いた、アメリカ・韓国合作の大人のラブストーリー。

観るつもりではいましたが、なんか気が乗らずで、今に至りました。
感想としては、「美しくて良い映画」だと思いました。

最初の方は登場人物に対して、
「そんな奴おるかい!」「なんでやねん?」の連発で共感出来ずでした。

途中から「考え方は人それぞれで、その時に浮かぶ感情も人それぞれやしなぁ」と思ってからは、客観的な視点で楽しみました。

映画の展開も静かで淡々としており、キレイな映像が続きます。
こんな感じの映画も好きです。

だけど映画としては、ちょっと過大評価な印象。
西洋社会の積極的、肉体的な愛情表現でなく、アジア的な静かで少し奥ゆかしい愛情表現。
また、この映画のテーマでもある「イニョン=過去世からの縁」という東洋的な考え方が、今の西洋社会においては新鮮だったのかな。

冒頭、泣き虫の女の子と少年。
ラスト、大人になった彼女の涙と、そっと寄り添う今のパートナー。

キレイな終わり方でしたね。
ゲイリー冨久津

ゲイリー冨久津