このレビューはネタバレを含みます
色合いを含めた映像と、表情と間がとにかく良い。ジャケットになっているメリーゴーランドの前のシーンと、ラストの見送りのシーンが秀逸。
見送りの左に向かうのと、見送った後の右に向かうのとで感情が全く違う。終いにはアーサーが玄関で待っててくれている。そりゃ12歳の泣き虫少女はそこに置いてきたといっても、泣いちゃうよ。アーサーはどんな気持ちなんだろうかと考えたら苦しかったーー(寝言が韓国語っていうくだりも)
この作品のキーワードとなる"イニョン"の捉え方が人それぞれだったなぁ、と。ノラはこうなったんだからこれが運命という現実的。ヘソンはあの時あの道を選んでいたら…というロマンチックな感じ。
「あのときに違う選択をしていたら」なんて誰しも1度は考えたことがあること。見る年齢、経験によって感じ方が全然違うんだろうなー…ノラたちと同世代ゆえぶっ刺さったところもあったかも。見てよかった。
2024-35-5