不安や期待など己の感情と葛藤しながらも、お互いを尊重する姿勢は崩さない立派な登場人物たち。
待合せ時のヘソンのソワソワっぷりとか、寝室でのアーサーのウジウジっぷりとか、"情けなくオロオロしてるのは大概男の方"ってのが割と僕の実感にも近くて良かったです。
「君の寝言を理解したくて韓国語を勉強しようとした」って、バランスを間違えるとめっちゃキモい事になると思うけど、今作においては超キュートでロマンチックに機能してたと思います。個人的ハイライト。
そんなオロオロ男たちが立場の壁を超えて「僕たちの関係も縁-イニョン-だね」とか言い合ってる感じも、これはこれで素敵な関係性だなぁとグッと来てしまいました。
良い面も悪い面も、現在に至る全てを諸々ひっくるめて「人生って素晴らしい…!」と思える、大人で素敵な作品でした。