よくできた映画ではある。最初の分かれ道で示される画面設計が全編通して貫かれてて、バーのシーンの画の切り取り方とかも意地がわるくてとてもよい。中盤の2010年代のディテールもよくて、macとかスマホのUIがフラットデザイン以前のデザインだったり、Skypeの通知音だったり、あの時代をちゃんと懐かしく描けるのはちゃんとしてるなと。
ただ、話てしては結論が出てる話の確認が続くだけなので、あんまり興味を持てなくてnot for meなんだよな。自分の感情の折り合いくらい時分でつけてくれよと思ってしまうので、ヘソンがあまりにも幼稚に見えてしまう。あと寝言は韓国語しか喋らないっていうのも違和感なんだよな。半年も英語圏に住んでれば英語の夢を見るようになるので、幼少期に移住してから20年も住んでるのに寝言が韓国語のままなわけがないと思うし、ちょっと作為的すぎて気になってしまった。
