ざまんごー

パスト ライブス/再会のざまんごーのネタバレレビュー・内容・結末

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前から気にはなっていて、遊んだ帰りにフラッと観てきた。あーー。。胸が掻きむしられますな...

ヘソンとノラ、因縁だったのかもしれない、お互い好きだけど現世では結ばれない関係。
ここまでとは言わずとも、好き同士だったのに結ばれなかったとか、大小問わずあるんじゃないかな。(思わず帰りの電車で自分の過去の恋愛を振り返ってしまった)

アーサーがいい男過ぎる。包容力。最後のシーン、ノラをあそこで抱きしめてあげられる人はそう居ないと思う。
本当、良かったよノラ。アーサーを大事にして欲しい。

3人で会ってる時のぎこちなさ、ヘソンとアーサーの会話、気を使って話してる描写がとてもリアルだった。(こーゆーシチュエーションも身に覚えがある)アーサーの気持ちを思うとなんとも言えなくなるけど...

この話って、ノラとヘソンの話に見えて実はノラとアーサーの話な気もする。
そして移民としてなんとか自己実現を目指して生きて行く女性のストーリー。自分の経験にも投影したり思う所が色々あって色々感情移入が進んでしまった。

再会した時にノラは欧米仕込みのフレンドリーなハグをするけれど、ヘソンはそれに最初戸惑って手を回せない(私も覚えあり)描写とか、事細かにいちいちリアルだった。最後の2分間のどうしたら良いのかわからない空気感も身に覚えがあって、色々感情移入してしまってくぅーーーってなった。

自分がヘソンじゃなくアーサーのことを気遣ってしまうのは歳のせいなのかしら。昔だったらヘソンに感情移入してた気がする。
A24的な丁寧な感情描写が素敵な映画でした。

追記:なんかの記事を読んでて、「3人は三角関係じゃなくて、3人とも大人でそれぞれを想い合ってるからこそ出てくるリアルさ」って書いててしっくり来た。だからこそ
あんなに感情移入出来たんだなっていう。
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