ラストの余韻。
過去には戻れないし、もしもなんてないけれど、縁があってお互い好意を持っているのにどうにも埋められない距離とあと一歩踏み出せないもどかしさ。
帰りのタクシーに乗る直前のやりとりがなんとも良かった。「わからない」最後までそうなんだなぁ。
そしてヘソンがアーサーに語る言葉が核心をついている。
24年かけて、ヘソンは『イニョン』を確かめて悟り、ノラは12歳の時に置いてきた自分と決別した。涙の止まらなくなったノラを抱きしめるアーサーも複雑な気持ちだっただろうな。
美しいシーンがいっぱい。冒頭の3人を観てるセリフはどんな意味があったんだろう。