このレビューはネタバレを含みます
あるはずだった未来を毎場面で思い描いてしまう
2人の過去全てが愛おしい
アーサーが言っていたように、運命的過ぎるよ
勝ち目ないよ、だって第三者から見たら俺は悪役じゃん 久々の再会で駆け落ちされるユダヤ人の男じゃん、ってセリフ好き過ぎる
チャーミングにかつ、自分の不安を的確に吐露するの
不安だよねそりゃ
でも変に束縛したり、拗ねたりしないところをナヨンは好きだし、この選択肢を自分で選んだんだっていう意思を確固たるものにしてるんだと思う
それくらい、アーサーも魅力的だった
ヘソンの気持ちわかり過ぎるんだよな
会いたいよね、会いたかったよね、会えると思ってたんだよね
結果的に自分の未来を、夢を叶えることを選ぶナヨンが、揺らいでいたであろう時期に「いつNYに来るの?」って聞いていたのが印象的
ここが別れ道だったんだ
最後、ナヨンがヘソンを見送るシーン
見つめ合って、何か言いたそうなでもどちらも何も言わずに時間が過ぎて、ウーバーが来て、ハグして、
「来世では一緒になれると思う?」「わからない」※意訳
良良良〜〜〜〜!!!
ここで凛とした態度で「わからない」って間髪入れずに答えたの最高
変にエモくしたり、期待を持たせるようなことは言わないの、ヘソンにもアーサーにも誠実
あまりにも優しい
それに対するヘソンの答えも最高だった忘れたけど
バイバイした後、家に帰る道を歩きながら堰を切ったように泣きじゃくるナヨンがすごくすごくすごく苦しくて愛おしかった
そうだよね、彼との未来も選べたし、彼のことも愛おしいし、大切な思い出が詰まっていて、でも今世で結ばれることはもうないと自分の手で決定を下したんだもんね でもそう簡単にすぐに割り切れるわけでもないもんね
その後、ナヨンを待ってたアーサーの胸で泣くのがすごいよかった
ヘソンの前では凛とした態度で話していたけれど、やっぱりアーサーの前ではすべてをさらけ出して泣けるということは、やはり今世の“イニョン”は彼で間違いないんだな、と思った
「あるはずだった未来」を想像して胸が苦しくなるの、ララランド以来だな
やばいクソデカ感情で感想を書いてしまった
やっぱいつも鑑賞したその日に書くべきだな熱量が違う
10年後に観返して、また違う感情になる自分を知りたい
きっと心の痛む部分が違うかもだし、増えているかもだけど、楽しみ