海外移住のため12歳で離ればなれになったノラとヘソンは、24歳で一度すれ違って、36歳。
24年の時を経てNYで再会する。
決着が付かぬままの初恋は、打算もあった現実より甘美に映る。メロドラマ展開になりがちなところ、登場人物皆、理性的で礼節を欠くことなく。思いやりと焦がれる気持ちの間で静かに揺れる、大人な距離感がとても素敵でした。
一瞬差し込まれる幼少期の思い出がまた、めちゃくちゃ上手いの。。
画面外に追いやられて、落ち着けずにいる夫アーサーが愛おしい!
妻の寝言は韓国語。彼女の母親ですらもう呼ばない韓国名を、唯一呼ぶ幼馴染。
アーサーは愛する人にも知りえない部分があることを理解していて、尊重している。そこから溢れ出す感情を抱きとめることができる。