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パスト ライブス/再会のharukaのレビュー・感想・評価

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
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さようならと言えるだけ幸せ

この歌詞が頭をよぎった。
大人になるとさよならも言わずに会わなく、会えなくなる人はたくさんいる。
子供の頃に大人の事情で突然離れたソウルメイトに大人になって再開し、一度は距離ができても、もう一度会えて、また、ちゃんとさようなら。と言って別れられることは当たり前じゃなくて、特別

口をぱくぱくさせる像に向かって口を開けている2人のシーンがかわいい



最後の1シーンでぐんとまきかえした

最初から最後まで女の人の話だった
初恋軸で進んでいるように見えたけど、恋の結末ではなくて、女の人が失った故郷と幼少期との向き合いと、その時間との別れが主題だと思った。
最初に、野次馬の視点とナレーションで3人の関係を好き勝手疑う側に立たせられた観客に、そのままのカメラがノラを正面から写し、ノラにクッと凄まれる。ドキッとする入り。ここから彼女の物語が始まっていた
最後、とても納得感のある涙だった。

横から女性を追って、玄関で待っている夫が出迎えて、きっと顔を見た瞬間に流れただろうである涙。安堵と喪失。この2つが内包されているのだと思う

素直で理性的でいい人間しかいなかった
あんなに、安心して互いの本心を預けあえることなんてない。しかも子供の頃から
2人のことを誰もからかわず、本人たちも変に意識し合わず、自然に運命の2人として隣にいる。
ちょっとありえない。


話は至って普通だった。2秒先の展開がシーンの端っこでわかる。あ、次こいつと恋に落ちるなとか

夫のベットでの会話が良かった
君は、僕の知らない言語で夢を見る

移民、言語の違う他者と生きること
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