このレビューはネタバレを含みます
縁 イニョン
ふとすれ違って袖と袖とぶつかった人、
もしかしたら前世に何かあった人かも
韓国の物語ってよく縁とか前世来世みたいな話が出てくるけど、そういう考え方が元にあるのかな。とても素敵な考え方。
バーのシーンが特に印象的
「君は僕のことを離れていく人だけど、
そういう君だからこそ好きになった」
今世の縁では結ばれることはないかもしれないけど….. その結論に至れるほどの健気な愛….
序盤正直眠くなるシーンもあったのだけど、このセリフのために今までの前振りがあったのかと思った。泣いた。
この人と今世で結ばれることはないけど、
前世はこうだったかも、来世はどうだろう、
と話し合えるのは、切ないけれど、とても豊かな感性だなと思った。
アーサーの姿がとにかく切ない…
これが物語なら自分は運命の2人を引き裂く悪役だ。そう思いながらも好きな人の隣にいるのつらすぎ…..
2人を送った後に、ノラを玄関前で座りながらまっている姿に泣きそうになった。
この映画ではノラとヘソンの物語だけど、
別軸でしっかりノラとアーサーの物語でもあるよ、と肯定してあげたい。
ナヨンはずっと強くて堂々とした女性だったけど、ラストのさようならで感情が溢れて泣き虫に戻ってたのが印象的だった。
無言だけど、ずっと2人で歩く時間が続いていくような、噛み締めるようなラストシーンだった。
