このレビューはネタバレを含みます
“In-yun”
因果と言ったらいいのかな、或いは運命か。
リアルで大人な秒速5センチメートル
劇中2度(1度はフラッシュバック)だけ登場する階段の分かれ道が象徴的。一方は一般的な韓国の石畳で舗装されたある種伝統的な道、もう一方はアーティスティックで新生的な階段。
登場キャラクターではArthurが印象深い。自分の立場をつらそうにしている様子が非常に切ない。
「自分が決してたどり着けない領域があるように感じる(意訳)」というNoraに向けたArthurセリフが、自分には響く。
NYの公園で、カップルが多くいる中での2人のいびつ感が面白くも、印象的。
撮影も、自然な人物ショットが多くも、その構図や切り取り方、バックグラウンドに美しさも感じる。