同じような経験をした人には登場人物の誰かには必ず共感でき、刺さるかもしれない。
全てはタイミングで決断するかしないか。
できるかできないか。
一つの決断をすれば必ず、"もしもあの時"がついてくるもの。
それを悔いるか悔いないかはその後の生き方次第。
互いに若く決断できなかった。
互いの愛情を試してしまった。
愛情と自分の大切にしたいものを天秤にかけてしまった。
そのできなかった決断にいつまでも心の一部が引きずられていて、後には戻れない時にまでもその過去に縋ってしまう。
聞いてもどうにもならないことを"あの時の気持ちがそこにあったのか"を確かめるように聞いてしまう。
現世では叶わないことが来世ではもしかすると叶うのかもしれないし、来来世になっても叶わないかもしれない。
それが“縁/イニョン”だと思う。
自分を譲って相手を優先させる勇気がなかった、でも手放せなかった自分本位な気持ち、
それが顕になって相手を不安にさせてしまったこと。
時々君には違う世界がある気がして不安になる、愛情を確信していても信じられなくなる時があるんだという相手の気持ちも。
私には刺さった。