藍紺

ブラックベリーの藍紺のレビュー・感想・評価

ブラックベリー(2023年製作の映画)
4.1
スマートフォン業界で一時代を築いたBlackBerryを生み出し成功を遂げたRIM社。その開発者と共同CEOの繁栄と転落の物語。

この競争はiPhoneが出る前から詰んでたんだろうな。マイクとダグはクリエイティブには長けていても商才はゼロ。ジムが居たからこそ企業として成功したのは事実だが、彼は自社製品に対して愛情もリスペクトも持っていなかった。オタクを馬鹿にして毛嫌いしていたが、ホッケーオタクではないか。彼のホッケーへの愛の100分の1でもBlackBerryに向けられていたら結果は違っていたと思う。
iPhoneの初プレゼンをRIM社員が見守るシーン、愕然とするw 当時、物凄い衝撃だったんだろうね。ラストのマイクが切ない。彼の場合はオタクとしてのこだわりが強すぎることが仇となった。時代を読み間違えた代償は大きい。鑑賞後、ダグのその後を調べたけど笑ったw 結局ダグが一番賢かったということか。
ダグが社内で開催するムービーナイトが最高だった!安月給かもしれないけど、同じ物を観て面白がれる仲間と映画を観る時間は何物にも代えがたいよね。ムービーナイトに盛り上がる社員達が心から羨ましかった。ダグが映画の名台詞を言ってくれるのとか、着てる映画Tシャツとか小ネタがいちいち楽しくて好きw

カナダではヒットしなかったらしいが面白かった。マット・ジョンソン監督、覚えておきます。
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