恐ろしくお粗末な展開だった。
タイBLドラマ並み。
なんで今そのシーン入れる？ここ要らなくない⁈無駄なカットも多過ぎて間延びするし。途中若干意識が飛んでしまった。
内容にも気に食わないところがある。
一番気に食わなかったのは、母親。
柔軟な理解者のふりして綺麗事ばかり言って、真実を直視しようとしない臆病で卑怯者にしか見えなかった。
夫との関係、子供の性自認、自身の就職など、結局全てから逃げているとしか思えなかった。
“3人も産むんだから”って祖母（叔母だっけ？）の言葉もナイフのように鋭くて最高だったなぁ…その通りだと思うわ。
なんやねんあの母親⁈って途中からイライラして、斜め観しかできなくなってしまった。
父親も父親で勝手だなぁと呆れる。
ありのままのアイトールを受け入れないくせに、最後に「見つかれば呼称なんてどっちでもいい」とか言って。
勝手過ぎるだろ。あのタイプは絶対永遠に息子を認めないタイプ、と勝手に腹を立ててまたイライラする。
でも、鑑賞後に映画館に展示してあった記事を読んで、この父母の描写は敢えてのものなのだなと思った。
やっぱり当事者となるとそう簡単に受け入れることは難しいのかもしれない。
そしてメインの題材はアイトールの性自認だけど、その他一族とミツバチの関係や彫刻家の父親と娘の関係性、信仰についてなどいろいろ盛り込み過ぎてもう途中で飽和状態でぱんっぱん！って感じになってるのも残念。
もっと絞って撮ったほうがいいと思う。
ラストもルシアとミツバチのカット→エンドロール、でいい気がする。
いつまで続ける⁈っていう印象。
ただ、ラストのラスト、ルシア役の子役の表情が抜群に良かったけど。
でも、ただの駄作とは言い切れないものはあった。
史上最年少で主演賞受賞した子役は確かに素晴らしかった。
あの子の性別はどっちなんだろう？本当に分からなかった。
けど、もはやどっちでもいいのかもしれない。
迷った『ファースト・カウ』観れば良かったかも…と思ってしまうような、残念な感想でした。
