ふくやま

ミツバチと私のふくやまのレビュー・感想・評価

ミツバチと私(2023年製作の映画)
3.9
ルシアの描き方がとても丁寧で、母の物語でもあり、そしてバスク語がこんなにも押し出されていたのがとても良かった。ただ、個人的には母の父との関係の決着や、母とルシアの対話をもっと描いて欲しかった。
男性形容詞から女性形容詞に切り替わったシーンは印象的。ココを探すエネコと母が最後に彼女の名前を呼んだシーンは泣きそうになった。

バスク語はスペイン語(カステリャーノ語)の方言ではなく、起源も異なる言語である。バスク地方の人々のアイデンティティにバスク語は欠かせないと思われる。だからこそなのか、おばあちゃんがルシアに対して積極的にバスク語で話しかけていたのは印象的だった。
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